本題ではないが…

かつて革新であったものが保守に回らざるを得ない立場の逆転が、とても気になって書いたのだが。ついつい本題からずれていくな。

id:NATROM CAM=ニセ科学と誤解しておられるようだ。
なんて自己満足的なコメントが付いたら、ミギヨリッシュなブロガーなら「釣れた釣れた」、はてサなら「君は本当に読解力がないね」、まじめなブロガーなら「…そういう誤解をされてしまったのは非常に残念」と反応する。どれもウンコ以下だな。

ああ。CAMをニセ科学として全否定することはできない。CAMは近代医学がそれをかみ砕くことができないまま、飲み込もうとしている木の実のようなもの。中になにが入っているか分からないのに「効果」を優先して口に入れてしまった。

id:DocSeriが、今は仕方ないがいずれ機序を解き明かせると告げているのは、正直なところ、少し尊敬せざるを得なかった。なしくずしの状況では希望的観測かもしれないが、なんとなく昔SFを読んで科学はこうあるべきという姿勢(患者や身内として病院に通うにつれ、すっかり幻滅したけれど)を思い起こさせる。こっちがやたら悲観主義にふけるのもクダラナいし、本当は信じたい。

もちろん、ただ議論のための議論が好きなら、id:NATROMのように、CAMはニセ科学か否か的な色分けをしたがる。「ニセ科学ではない」「ニセ科学である」「一部ニセ科学である」「ニセ科学でないものも一部ある」「どちらともいえない」。どう答えたってくだらないお遊びを始めるきっかけにしか過ぎない。

機序が解き明かされていないものに、解き明かされたものと同等、あるいはそれに準じる地位を与えることは、ニセ科学の呼び水であり、そこにつけいる隙を与えるとかいったって、そういう相手にはムダさ。はじめから、実感としての危機感がないから、議論ごっこが好きになれる。(もし危機感があってこんなくだらないコメントが付けられるなら、鉄の神経ってやつだが)

私の身内が、はり師から聞いた「経絡」「気」の話を真面目に話しているのを見て、切ない気持ちになってるなんて、議論ごっこしたいだけのヤツには意味がない。効果はあるし経絡の話に実害はないからほっとけばいいのかな。でもな。と不安になっているとして、相手にとっちゃそれがなんだ、ってなもんだ。

しかし、あまりこうしたゴタクにこだわってもしょうがない。「ニセ科学批判でヒトは死なない」と同じ、ただおしゃべりのためのおしゃべり。この俺が、はてなの仲良しサークルに、何か意味があると錯覚したり、こうして行動もせずに喚いているだけで状況がマシになるなんて都合のいい考えをもてあそぶのが、一番悪いんだ。

彼はただ単に「やぁ君も僕らの不毛なゲームに加わりたいんだね。えーと、君は赤チームね!」って誘いにきてくれただけなんだから。そうイライラする必要もないのに。
そう。坊や達はただ遊んでるだけなのに。目くじら立ててどうする。俺。


【追記】2009/02/23
いや…でも…正直なところ、今の医師にとって自分の専門外の近代医学もCAMも「同じくらい訳の分からないもの」「とりあえず信じるしかないもの」になりつつあるのかしらねぇ。総合医なんて若いヒトも出てきたらしいけど(要はたらい回しの窓口役じゃねーの)、どっちにしろ中身とか機序うんぬんじゃなくて身内の「評判」でCAMを判断してんじゃねーの彼等、みたいな…のはゲスの勘ぐり。

もちろん違うよね医師ってのは知的で総花的な学識があって、専門外の分野でも本の五、六冊もよめば精通しちゃう特殊能力の持ち主なんだよねってそんな訳ねー。

専門化が進んだ現在において、それでも専門外の患者を診なければならない必要から、言い切りと断定と自己暗示(なんかもはや軍人みたいなアレ)が必要な職業ではあろう。だからといって上から「この症例はCAMの方に回してもいいのよ」とご訓辞あり、知り合いから「CAMの方が患者も喜ぶ」「経済負担も安い」「キモーイ、CAMへの無理解が許されるのは昭和までだよねー」とか言われだけで、ホイホイついていっちまうようなアレはないと思いたい。でもセミナーとか効能をまくしたてる論文とか、ビョーインの方針とか、有象無象に流されていくアレは、うんそれもナイと思いたい。

一番いいのは実際に患者になってみることだけどね…覆面で、お膳立てなしで。一番いやだろうけど。

ま、でもCAMに変な「確信」のある医師も、それはそれで怖いのだけれども…。でも「トンデモ」タグ付けたからって気にしてないよ。大丈夫。君の理性は無事だ。

【追記】2009/02/24

お次はこれだ。

id:Pz-4たぶん半可通、かつメタ

「たぶん」…どこがどうと指摘するのはめんどくさいけど
「半可通」…俺もそうだから詳しくは言わないけど
「かつメタ」…だと思う。メタ的に考えて

つくづくがっかりくる。どこにも具体性のかけらもない。
せめて「AMTAは可決されてません」ぐらい言え。若旦那は一生涯そうやって、うすらぼんやり生きていくのか。しかし若旦那の責任じゃない。これも若旦那にとっちゃ「ゲーム」なんだ。何も考えず、努力せず、リスクを負わない。こっちから見ればウンコみたいな行動でも、若旦那にとっては、ただ「遊んでやろうとしてるのに、なんで怒ってるんだろう?」って感じだよな。

id:Pz-4の若旦那。罵倒にだって意味がある。ってか意味のある罵倒をしろ。たとえはてブのコメントだって、つまらんお遊びだって、ネットのリソースを使って世界に公開するなら、ほかの人が読んで少しでも知識を増やし、ものを考えるような何かを書け。具体例を入れろ。せめて論理を組み立てろ。
同じ全角十一文字で、判例を一つ紹介するだけでもまるで違うのに。

印象だけを連ねたそのコメントには何の意味があるんだ。若旦那は何を成し遂げたいんだ?ただ自分が気持ちよくなればいいのか?何か見えない敵から身でも守ってるのか?友達に迎合したいだけ?小学生みたいに?決してオツムのできが悪い訳じゃないと信じる。要するに、若旦那はそういう白痴的な言動に慣れきってしまって、深く考えなくなっただけなんだ。本来持ってる高い知力や知識を働かせなくなっただけなんだ。普段から使っていれば、そんなに疲労せずに、もっと気の利いた警句だって吐けるはずなのに。頭脳の運動不足だ!

…ってもなぁ、こんなんで心を入れ替えたら、今ごろネットは更正した善人ばっかで溢れてるよな…俺はこの手の説得ってやつが苦手だった。相手の心に届かない。そんなに深刻に考えなくてもいいか。
しかし、そうやって相手を見下げたり、諦めたりしたら、俺がわざわざわめいた意味もなくなってしまう。意味なんてないのか。ただのゴタクか。

つかid:tikani_nemuru_M君。これが君の啓蒙活動の成果だよ!自分で考えて言葉を練るのをやめ、脊髄反射で仲間と同じようなコメントを残すゾンビが。これが、ぬるま湯に浸かった若旦那のなれの果てだ!こんな風にしちまった責任はあるんじゃないのか。

id:Pz-4の若旦那やid:NATROMのような人々の誇りはどこへいった?若々しさは?機知は?切れ味のいい皮肉は?気に入らない相手をやっつけるのにさえ論理や知性を使わず、機械的な決め付けで済ませてる。相手をうならせるような、意地の悪い知性のきらめきさえ無くしちまってる。錆びついた刀。引き金のひけなくなった銃。最初からこうだったのか?違うだろう?
このみじめなお遊びには、知性を研ぎ澄ます効果さえないのか。スポイルするだけか。そんなに疲れきっちまったのか。


+【追々記】+2009/02/24
id:Pz-4半可通、かつメタ / 追記とその次エントリを読んだので修正。
…うは。修正したこと報告してる。いいとも。言葉の少なさは用心深い証拠だ。でも、はてブに公開コメントは残さずにはいられない。ついでに、あとから修正したことまで言いたい訳ね。プライベートモードにしときゃいいものを、仲間に見せびらかしたい自己顕示の欲はある。そのバランス感覚だって別に、悪くはない。

とはいえ、日々増えるブックマークの中で、一つのエントリにそこまで細かやな心配りができるほど気力が残っているなら、もう少し建設的なことにも使えるね。

自分の知識や精神を高めるのに何の役にも立たない、下らないエントリーをくさすのは、しょうもない浪費だ。しかも若旦那の場合は、単に軽く読み流すだけじゃなくて、わざわざコメントした自分がどう見えるかを気にして修正までかけてる。はっきり言って、乙女の柔肌のように繊細な自意識をムダ使いしてる。

もし、下らないエントリーをそこまで手間ヒマかけてくさして、得るところがあるとすれば、そこから自分自身の考えを練り上げて、表現することだ。人は、道端のウンコからでも有益な言葉、洞察を生み出せる。まさに私が今ここでこうして試みているようにだ。

そう。id:Pz-4の若旦那にとっちゃ自分の親兄弟も「メタ」かもしれないし、自らニセ科学対策の「エキスパート」としてあまたの悩める病人をカルトの手から救い出してきた歴戦の勇士かもしれない。
ところで若旦那。夜中に野良猫が興奮して鳴いてるのを聞いて「メタ…」とつぶやいた15の夜があったんじゃないかな。あるいは夜明け前にタバコを吸いながら、風に吹かれて「メタ…メタ…メタタ…」と感動を詩に表現した多感な20代が…。

なんでもメタに見えちまうその不思議な目で見た世界を、一つ日記で開陳してみたらいい。どうせ下らないゲームだ。後ろの席からおずおず野次を飛ばすんじゃなくて、テーブルに座ってカードを切れよ。
エントリのタイトルはこちらが決めてあげよう「メタ…その一言が世界を変える」く。しびれるねぇ…。


【追記】2009/02/24

「プ…この半可通、現代科学的鍼灸東洋医学系の鍼灸の区別もついてないぜ」
とか、いわれたら目を白黒させて、え、鍼灸ってみんな一流派なんじゃないの!うわー。知ったかぶりでしたごめんなさい死のう。ぐらいの反応はしたのに。ちなみに俺の身内が通ってるのは、開業のために現代医学的鍼灸を学んだが母国中国では中医学の教授だった人。腕はいい、と思う。頭もいい。でも経絡や気の話はする。


【追記】2009/02/25
誤解のあった表記をこっそり修正…どこがとはつっこまないで下さい…(恥)