自主規制

まー、そうなるよな。
自主規制は自主規制で、やっぱり表現の自由や知る権利の侵害になる恐れは強い。
今のテレビや新聞を見てればよく分かる。
おまけに今回発表を出した事業者がDeNA(モバゲー)と楽天前略プロフィール)はともかくとして、フィルタリングソフト開発のネットスター、フィクション規制賛成派のヤフーとMS。
PTAを抱き込んで…おそろしい顔ぶれ。しかし、こういう優等生が並ばないと、とても議員センセは納得しないのかも。

官か民か…。どちらも地獄だが、後者を選ぶしかない。きっと後悔するだろうが。

さてMIAUなどの規制反対派が、敗北の中の戦いを戦って、自主規制という譲歩をもぎとるとしても…

座りしままに笑うのは、2ちゃんねるの管理人だ。また匿名性を利用してイケニエを痛めつけ、「炎上」に余念のないモブ達だ。そして未成年をひっかける犯罪者たちでもある。
そう。そうなんだ。
官による規制だったら彼等を押さえ込めるかもしれないけど、民の自主規制ではむり。連中は自主規制が、政府の検閲に対する防波堤となりえなくなるまで、楽しい遊びを続けるだろう。そしてまた多くの犠牲が出る。

主義主張の一貫性なんてくそくらえ。

私の中には、悪党どもの横暴を止められるなら、ありとあらゆる規制をしたっていいと思う気持ちも渦巻いてる。徹底的に有害情報を取り締まれ、そのためなら、表現の自由も知る権利も、未成年の権利も無視したっていい。そういう感情だっていっぱいある。
例えば、私が結婚して子供がいたら、そちらに動いていたかもしれない。

でも…私は結局、その反対を望んだんだ。くすぶってるだけの私の望みなんて意味がないけれど。

規制推進派の人だって、はじめは心が真っ二つに割れる気持ちだったに違いない。けれど、結局は目の前にある被害の方を重くみたんだ。それを誰が責められる?規制しないことで、犠牲が増えつづけるとしたら、我々は加害者も同じじゃないか?

…さて、いつもできあがる法律は、妥協の産物だ。

一方の正義が通らないだけでも、それはそれで言論の自由と民主主義が機能している、ということなのかもしれない。そんな民主主義で、誰が救えるか知らないが。

どちらにしたって、私がここでブツブツ言っても無意味だけど。


【追記】2008/04/24
よく読むと、ヤフーとかって、保護者のサポートはします、って言ってるけど、自主規制するとは言ってないな…うまいな…まったくタヌキとキツネというか