小倉先生に規制抑止を期待するのはもうダメみたいだな

そこまでいうのなら学校の図書館に有害指定図書を置いて児童に自由に閲覧させるべきだし,学校のコンピュータルームのパソコンにはフィルタリングソフトを入れるべきではない
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そんなの学校が決めることでしょ。べきである、べきでない、って一律にフィルタリングを義務づけるのも、非フィルタリングを義務づけるのも問題だと思います。
個人的意見としては学校にフィルタリングなんて入れる「べきじゃない」ですが、生徒会(または児童会)や職員会議やPTAの判断が優先するのは当然です。同様にどんな図書を「有害」と見なすかだって、司書や学生や教師が考えて、決めることだと思いますが【追記】2008/04/23 といっても条例違反になるのでは無理か。ちなみにウチの中学には団鬼六の「花と蛇」がありました。あはは。

小倉先生、エントリーの最後で健康被害が証明された有害物質を「有害コンテンツ」の比喩として使ってるあたり、もうこれは規制抑止を期待してもダメだなという感じ。小倉先生が悪い奴、愚か者という意味ではまったくなくて、理性的に考え抜いた結論だとは思うけど。でも譲歩とか価値観の一部共有は困難な状況まで、見解に差異が出ていたんだなあ。

私は、2ちゃんねるによる匿名のバッシングに対して勇気をもって戦う小倉先生を尊敬しているし、そういう姿勢から規制推進になったのも分かるけれど。仕方ないな。今までの主張は撤回しよう。小倉先生を審議会などに加えれば、きっと表現の自由も知る権利も著しく損なわれる。

ああ。検閲は、こういう善意の人々によって進められていくんだな。だから、きっとメリットも大きいんだろう。それでも反対するしかない。いつか、反対することそのものが禁じられる日まで。