「気功治療」…どうしたらいいんだろうな
鍼灸にかかってた身内がやはり気功治療にも世話になっているらしい。でも、それで楽になったというんだ。詳しい病状は書けないけど、精神面が非常に参っていて、気功治療でだいぶ楽になったという。別にそれだけ。だからお布施しろとかいう話ではない。
精神科の医師に麻薬じみた安定剤をもらうより、圧倒的に費用がやすく（保険適用外なのにな）、多分、副作用の恐れもない。
俺はどうしたらいいんだ。id:DocSeriの言うように見捨てるなんてできない。絶対にできない。それに、問題は気功治療より苦しい生活なんだ。貧乏人にとって鍼灸や気功は安くあがって、しかも「効果」のある治療法なんだ。しかも、施療をしてる人は善人なんだ。まじもんの善人で、カネもあんま取らない。
善意で、高慢ちきでご立派な医師よりよっぽど真摯に患者をみてくれる、鍼灸や気功の先生。
鍼の先生なんて「鍼よりメシだよ。まずメシちゃんと食って、それで治らなかったら治療受けにきなよ」って二言めには言うらしい。身内は高齢だがガリガリに痩せてる。もともと食が細いし、今は自炊も難しい暮らしだから。離れ離れに住んでて、色々あって今の住所から動くと、社会保障の面で不利なんだ。いや、ここで悶々とするより、カネをなんとかすべきだけど、こっちもキツキツだ。
身内にとって気功は救いだ。だけど、俺は反対なんだ。でも言い出せないし、精神科の医師の処方をまったく信じられない。オレの身内を薬漬けにして、まるで省みないようなやつだし。
つくづく参るよ。
本当にどうしたらいいか分からないよ。ブログで偉そうなこと書いても、どうしたらいいかは分からないんだ。
アンケート調査なんかやってる場合じゃないんだ。
はてなの大先生方には見えないかもしれないけど、医師だけが可哀想で大変で、患者なんかみんなモンスターに見えるかもしれないけど、俺たち貧乏人（没落中流層）の生活は足元から「底割れ」してるんだ。
ここで、誰も救ってくれないから、手をさしのべてくれるニセ科学にすがるんだ。
ゆうちょうにやってる場合じゃないんだ。
いっそ、ニセ科学の支持者にまわって、科学者をみんな吊るしてやりたい。ニセ科学批判者どもを次々黙らせてやりたい。
なぜならニセ科学批判者は、貧困と無縁だからな。お高くとまった学者や医師は、貧しさが産みだす苦悩が、ニセ科学にすがらせるとは考えていないからな。
たしかにエリートや中流層もニセ科学にはまる。特に不安定な状況ではな。だが、貧しさとともに現れるニセ科学の支持層は、固くて強く、ニセ科学批判者のちゃらちゃらした啓蒙なんか受け入れない。
俺が、いくらどうにかしろと叫んでも、どうにもできないなら。いっそ俺はニセ科学の側に回りたい。
でもできない。
【追記】2009/03/20
id:BUNTEN 福祉, 政治, 生活, 行政, 財政, 貧困 それはたぶん科学vs代替療法とかの問題ではなく、福祉の貧困(経済的理由で現代医学へのアクセスが禁止されている)というか、そういう問題だと思う。
いいや違うね。じつは生活保護までいってしまえば、医療は無料になる。正確には窓口の3割負担がなくなる。生活保護までいかずに、それより実入りの低い非常勤講師の仕事にしがみついてるのは、俺の身内の誇りゆえだ。身内は、とぼしい金から内科や精神科の医師のもとにも通い、クソみたいな対応をされて信頼を失った。
誇り、そして信頼。心の問題だ。貧しさそのものではなく、貧しさが産みだす「苦悩」が問題なんだ。
気功のような代替医療は、医療が埋めてくれないもの。患者の心のケアをやってくれる。医師には患者を憎むか、侮るばかりの奴が多い現状で、決してあり得ないような関係を、気功などの代替医療の従事者は患者と築く。だからこそ危険なんだ。
分かるか。だからこそ危険なんだ。
ああした代替医療の本質は、患者の体ではなく心をつかみ、場合によっては「癒す」技に長けている点にある。そして、俺は気功の先生がやるように、身内の心を鎮め、落ち着かせることはできない。
【追記】2009/03/20
まぁたしかに科学vs代替療法とかの問題ではないな。
科学者に、こうした社会問題と戦う能力はない。はじめからない。ぜんぜんない。vsの構図そのものがありあえない。
【追記】2009/03/20
もちろん、この俺が解決すべき問題だ。本当に他人に助けを求めてるわけじゃない。
俺自身がなんとかするさ。そのうえで全体の問題についてもなんらかの働きかけをする。
だから、これは全体の問題を考えるうえでの基礎にするつもりだ。
【追記】2009/03/23
id:Pz-4 "分かるか。だからこそ危険なんだ。" さっぱり判らない、代替医療の医師じゃなくてもありそうなことだし。お身内の状態についてはよく判らないけども勝手に想像するに、もはや貴方の好みの問題じゃないの？それは
…この子には気功治療が「好みの問題」に見える、ということが分かった。これが「よき小市民」の反応だ。現実として受け止めよう。多分、もうこういう風潮は覆せないんだろう…。気功治療の業者も増えた。もっと早くに気づくべきだった。こんな風になる前に声を上げるべきだった。しかし我が身のことにならないと、真剣にはなれなかったよ。
