公立の全日制は授業料「以外」が初年30万円ナリー、文科省調査(2009/03/12)

引き続きこれがらみ。文部科学省の調査がありました。現時点で一番新しい2006年度をみますと、日高教調査と金額がけっこう違います。
公立の全日制で初年度のかかりをみると、文科省調査では、保護者が学校に払うカネと各自購入品を合わせた「学校教育費」が平均44万3706円、日高教が行った同年度の調査では平均31万289円。10万円以上の開きがあります。授業料は当然11万円程度で同じですが、ほかが違う。

文科省調査では入学金が「その他の学校納付金」3万2292円に含まれます。文科省調査の授業料+その他の学校納付金は14万5546円で、日高教調査の授業料+入学金の12万4462円と2万円くらいの差があるが、文科省調査の「その他の学校納付金」には入学検定料や保険衛生費なども含まれますのでこれはしょうがない。

また文科省調査で把握した学校教育費のうち、かなり金額がデカいのが「通学費」の5万2437円ですが、日高教調査では保護者負担の合計額として出した平均31万289円の中には入れてないもよう。これに加えて文科省調査でデカいのが「教科外活動費」5万2806円で、クラブ活動や臨海・林間学校の費用など。日高教調査は「部活動振興費」という項目を設けていますが、平均額は出してない。日高教調査で初年度納付金の多い学校の例をみると部活動振興費を取るところでは9400円―1万4400円としている。ちなみに公立校では生徒に運動部などへの入部を義務付けているところが結構あります(個別事例を知っているだけで統計は見てませんが)。

それから日高教の調査は教師が対象ですが、文科省調査は保護者に聞いてる。
調査設計の違いに加えて、教師が把握していない部分があるとか、色々あるのではないかと思いますが。文科省の「推計」も入ってるし。

なお、文科省調査によると公立の全日制って2年でも34万3220円、3年でも24万5944円かかり、授業料のほかなんだか知らないが学校納付金とかがかなりとられておる。日高教てめぇ。なんか負担を過小評価してねぇか!それでも左翼かこの野郎。

調査の有効回答は、文科省調査で公立が150校(生徒の保護者82.2%)、日高教調査では77校の教師。

という前提で、滞納率問題を考えるお。ただ考えるだけじゃなくて、解決策を見きわめ、どのように行動するかを決めなくてはいけないお。